「あきさん、カウンセリングっていくらだったっけ?」
用事の最後、別れ際に声をかけられた。
(ほんとは今日それが1番言いたかったことかな)
「なんか、あるの・・・」
胸のあたりから手をくるっとひっくり返すジェスチャー。
ああ、そうだね。あるんだね。そこに。
なんだかよくわからないかたまりが。
商売人としては自分でも押しが弱いなと思うけど(笑)
「カウンセリングしてほしい」とはっきり言われるまではこちらからはアクションしないことにしている。誰に対しても。
以前は何が何でも「助けてあげたい」「私がなんとかしてあげたい」と思っていた。
でも学べば学ぶほど、私が誰かを救ったり、助けたり、よくするなんて不可能なことを知った。
完全に、エゴ。
「やってあげた」感じに私自身が喜び、満たされているにすぎないんだ。
その調子で進んでしまうと、必ずどこかでひずみが来る。
上手くいけば自分の手柄、行かなければクライアントのせいにしたくなる。
誰にでもレジリエンス(回復する力)があって、聴く力とそこに信頼感さえあれば相手は勝手に解決の道を自分で見つける。人によって時間の差はあるけどね。
これは本当に例外がないと信じてる。
そのレジリエンスを引っ張り出す大きな要因は、私は「自分で決めること」だと思う。
だから「カウンセリング、しよう!おいでおいで」とこっちからは言わない。
行くと決めて予約を取るという行動で、悩みの半分は解決すると言われている。
まだ会ってもいない、話してもいないのによ?
「自分で決めること」の大きさは、計り知れない。
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