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誰に話すか、意外と重要

更新日:2022年9月28日


これはまったくの私見なのですが。

カウンセリングの成功、失敗は誰に話すか?

結局その人を信頼できるかに尽きると思うんです。


日本では勉強していてもしていなくても、資格があってもなくても「カウンセラー」を名乗って罰せられることはありません。 (国家資格は公認心理師のみ。その他は信頼度の高低はあるがすべて民間資格)



話しを聴く仕事をするたいていの人は、どこかの団体や組織で学んだ経験があるはずです。 でもカウンセラーと言っても本当にいろいろな人がいます。 流派もそうですが、人柄や人間性、その人の持つ課題によってさまざま。



今までわたしがお話を聴いてきた中には、こんな経験をお持ちの方がいらっしゃいました。


消えてしまいたい気持ちがある方に「まず私と『死なない』って約束して下さい」と言ったカウンセラー。


「○○ができない」と話すと「私は△△ができる」と自分の話をしてくるカウンセラー。


思わずのけぞってしまうようなやりとりが、実は少なくないのかもしれません。



話す側は、いつも見定めています。

この人に話して大丈夫かな? この人にはどこまで話せるかな?

カウンセリングってそうやって探り探りやっていきます。 そして一瞬でも不信感を感じてしまったら、本当に話したいことは

もう出てこないのです。 (実際、この方々は「あ、この人ダメだ」と思ったとおっしゃっています) 先日仲間とこの不信感はどうやって生まれるんだろう?

と話し合いました。


最終的に出た答えが、相手を信頼できるかということでした。

つまりは信頼に値する誠実さや安心感があるかどうか。


例の方々も、カウンセラーに誠実さや安心感を感じていれば、また違う印象を持ったかもしれません。



誠実さや安心感を感じさせる相手というのは、どれだけ話す側のことを信じているか。

だと私は考えています。


【今は苦しくつらい状態だけど、必ずこの方は自分で答えを見つける】と

聴く側が揺らがない。

つらい状態を一緒に辛いなぁと感じるんだけど、一方で冷静に【でもきっと大丈夫】と信じている。


これって簡単なようですごく難しい。(少なくとも私には)

人間だからこそ、揺らいじゃう日もある。

だから日々感受性と客観性をみがくトレーニング、そしてカウンセラー自身も課題を乗り越えていく体験が必要なのだと痛感しています。


技術や知識も大切だけど、本質は「人間」なのかなと思っています。


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