小学館のデジタル大辞典にはこのように出ています。
(死別などによる)深い悲しみ、悲嘆、苦悩、嘆き
大切な人との別れは、死別・離別を問わずどなたにも深い悲しみをもたらし、
様々な反応を起こします。
グリーフを抱えるということは生活のいろいろな場面に変化を及ぼし、それまでのその方
らしさを失ってしまう(ように見える)こともあります。
◎食べられない、眠れないなど健康を損なう
◎身なりを構わなくなった
◎ひきこもるようになった
◎怒りっぽくなった
など。
また心や体だけでなく、経済的事情によって転居や転職を余儀なくされる場合もあります。
深い悲しみを感じて心身に反応を起こすまでの過程には、処理しきれなかった感情が隠れています。
感情をしまい込むのは、これ以上傷つかないようにした防御反応でもあるのですが、
先にあげたようなが違った形で心身に対する影響が出てきてしまうのです。
この感情は何らかの形で表出させることが必要です。
「話す」ことは感情の中身を言葉にし、それを自分の耳で聞いて再び感じるということに
なります。
お別れした人のこと、その日のこと、それまでの暮らしのことを思い出すでしょう。
そこには辛さも後悔もあるかもしれません。
怒りが湧いてひとこと言ってやりたくなるかもしれません。
ただただ会いたい、愛しくてしょうがない、切ない気持ちもあるはずです。
日常では、あまり自分の感情を語り続けるという会話の仕方はしないかもしれません。
しかしグリーフの専門家にはどうぞお話しください。
語っても語っても、哀しみが尽きることはないかもしれない。
それでもいいのです。
ずっとずっと聴き続けます。
私は信じています。
あなたがあなたらしく、哀しいけど愛しい気持ちを持って生きる日が来ることを。