心理を学んで自分を知れば、悩むことがなくなる人生を送れるんだと思っていた。
どうして私がこんな目に合わなくちゃいけないの!と内側で怒り狂っていた時代には。
「自分を知れば悩まない」は誤解を生む要素があるかもしれない。
時間とお金と「膨大なる葛藤のとき」をかけて、私は以前とは性格を変えた自負がある。
自分のことを知れば、こんなにも幸せに、心が落ち着いた生活になるんだ。
と、自分を知ろうと決心した過去の私に感謝するくらいだ。
しかし、ここで予想と違うことが起きた。
それは、悩むような出来事が起こらない人生が待っていたわけではなかったこと。
誰がどうしてイヤだった!とか、どうしてあの人って!と心が乱される出来事は、過去も今も変わらずあるのだ。
悩みの中にある時、多くの人はとても狭い視野で物事を見ていることに気がつかない。
(もちろん私もご多分に漏れず!)
しかし、自分を知ることができているとそのパターンに気がつけるようになる。
こうに違いない、こうしなければ!と思い込みすぎる傾向があるんだよな~。
ここで自分の気持ちを隠して進んじゃうから、あとで面倒になるんだよな~。
私は「おねがい!」って言えないことが多いんだよな~。
パターンを把握しているといったん立ち止まれて、冷静な自分を持ってくることができる。
冷静になると、その出来事を少し離れて眺められるようになって、
違う側面からもう1度「出来事のみを」見ることができる。
これは心理学では「リフレーミング」という名前がついている。
一旦リフレーミングを始めると、パズルの完成寸前みたいにするすると
悩みが解決の兆しを見せ始める。
これでかつてなら胃が痛むくらい悩みそうな案件がきても平気になった。
まったく悩むこと(出来事)がなくなるのではなく、悩みのプロセスが変わるのだ。
ああ!忘れるところだった。
悩みを「絶対に消さなければならない事項」としてではなく、もっとライトに「悩んだままでもいい」と共存して生きていくこともできるようになる。
残りの人生は、楽しく心地よく生きなきゃね。
Comments